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意外と知らない喪中の際の年末年始のマナーとは?


喪中は細かい定義から言えば、喪に服している機関だけを喪中と呼びます。
そのため、喪が明ければ特に年末年始でも普段通り過ごしていいことになります。
しかし、お正月は1年の始まりの行事であり、おめでたいことであるため、その前の年に誰かがなくなっている場合には、喪が明けていても喪中として過ごすのが常識です。

仏教では正式には四十九日の忌明けを過ぎれば、友人や知人の結婚式に参加するのは可能となっていますが、喪に服す期間は、亡くなった人との関係の深さによっても違ってきます。
親や配偶者の場合は約1年、兄弟や子供などの場合3ヶ月から半年、祖父母も半年、孫や同居している親族の場合は1ヶ月程度になっています。
しかし、喪が明けてもお正月はおめでたい行事であることから、おめでたい言葉の並ぶ年賀状などは、前もって欠礼の手紙をだし、自分からは出さないようにします。
喪中の手紙にも、おめでとうございますなどの言葉は使わず、来年もよろしくお願いします的な意味の文章を書いて出します。
メールでの年始のあいさつでも同じで、昨年お世話になった感謝の意と、今年もよろしくお願いしますという気持ちを伝えるだけにしましょう。

また、しめ飾りや門松、鏡餅などの正月飾りも喪中の場合は行わないのが基本です。

おせちですが、おせちの中でもおめでたいことを意味する食材、酒蒸しの海老や紅白のかまぼこ、紅白なます、尾頭付きのタイなどの料理は避けます。
しかし、年越しそばはおめでたい食事ではなく、家族の健康を祈願する食べ物であるためむしろ食べるようにしましょう。

年始に渡されるお年玉ですが、喪中期間を過ぎているのであれば、お小遣いという名目で渡すようにします。渡すときにもおめでとうなどお祝いの言葉は避けたいものです。